第10回研修旅行1
2010.6.28
ノルマンディー・パリ編
[ルーアンにて]
成田からフランスへと旅立つ。
夕刻シャルル・ド・ゴール空港に着き、迎えの専用バスに乗りルーアンへと向かった。
運転手はローランさん。日本人の女性と結婚され、35年だという。奥様も一緒に出迎えて下さった。今ではめずらしくなくなったが、当時としては、東洋の女性と結婚するフランス人男性は少なかったに違いない。決めては何だったのか。伺ってみればよかった。
ハンドルを握ったら、人格が変わるタイプらしくやさしい笑顔が一転した。ハイスピードに備えて、皆シートベルトをしっかり締めた。
日本語も堪能で、驚いたことに車のドアポケットには人数分の水も用意されているではないか。
何度もフランスでバスをチャーターしたが、今回のようなことは初めてだった。「やさしいんですね」 こんなところがポイントなのかも。
この旅はセーヌ川に沿ってジベルニー、ルーアン、エトルタ、オンフルールへと進んでいく。まさにセーヌ川に始まり、パリのあのセーヌ川に帰ってくる旅だ。
北フランス有数の大都市でローマ時代から水運を利用した公益で発展してきた、ルーアンへは2時間程だ。あの百年戦争で“ジャンヌ・ダルク”が処刑された町として有名だ。戦争で町が焼かれてしまった為、20世紀にモダンなジャンヌ・ダルク教会が建てられた。ジャンヌダルクの像は残忍な死を迎えた人とは思えない静かな横顔だった。まるで世界の平和を祈っているようだった。人に欺かれながらも信念を貫き通し、フランスの平和のために我が身を捧げた結果なのだろう。
[ジャンヌ・ダルク像] [旅行メンバー] [黄金の時計]
さて、この町の名物お菓子は、ルーアン風ミルリトン。何軒かのお菓子屋さんに聞いてみても、意外とその存在すら知られていない。しかも今はもうどのお菓子屋さんも作ってはいないとのこと。とても残念だ。フランスの地方の名物菓子は時代とともに消え去る傾向のようだ。日本人の私たちのほうが詳しく知っていたりする。フランス菓子へのあこがれが探究心へとつながっていく。
旧市街にはノルマンデイー独特の木組みの家々が多数残っており、ノスタルジックな街並みを引き立てていた。中でも圧巻は黄金の大時計
は16世紀のもの。街のシンボルとなっている。
着いたその夜は、ホテル近くのレストランへ食事に出かけた。皆、長旅の疲れがあるのではと心配していたのだが、美味しそうなお料理を目の当たりにしたとたん、そんなことは忘れてしまった。’カマンベールのパイ’ ’ルーアン風サラダ’ ’リンゴのタルト’などを注文。
さすがノルマンデイーの地方色豊かなメニューが並んでいる。幸せ。これでなくっちゃね。地方へ来た時はその地の特色ある料理を食べることがいつもとても楽しみだ。赤ワインといっしょにいただきます!
翌日の昼食 La Couronne にて(ルーアンの老舗レストラン)クラッシックなインテリアが素敵でした。
前菜 サーモンフュメ 又は サーモン 、フロマージュブランのシャルロット
主菜 ルーアンの鴨 又は ソールのポワレ
シードルソース、付け合わせはジロールとシャンピニオンソタージュ、トマト
デザート ピーチのスフレ アイスクリーム添え
[ルーアンの鴨] [ピーチのスフレ アイスクリーム添え]