第8回研修旅行 1

ベルギー編1

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2008年9月 ブリュッセルにて

ヨーロッパの、どの街へ行っても、ついついフランス・パリと比べてしまうのは、私の悪い癖なのかもしれない。 8回目の研修旅行、ベルギー~パリへの旅は、フランドル地方にあるベルギーの首都ブリュッセルへと到着した。 季節は初秋、重厚な街並みが長い歴史を物語っている。
でも、パリのような大都市とは違いこじんまりとしたその街並みは、意外にも質素で、実はちょっぴり 期待はずれでもあった。いつも食べ物中心の研修旅行なので、今回はワッフルやチョコレートなど何軒もの お菓子屋さん巡りを楽しみにしていた。早速、チョコレート専門店巡りへと出かけた。
ゴディバ、ノイハウスなど日本でも有名な店が軒を連ねている。そんな中、広場に面したヴィタメール” というお菓子屋さん(勉強不足で恥ずかしいのだが、もう既に日本のデパートなどにも入っているらしい) でランチを頂いた。パリの有名店とは違い、気取らない温かさに包まれた、作り手の気持ちが伝わるような 感じの良い店だった。私は、クルヴェット(小エビのサラダがトマトの中に入っている)のサラダを注文。 この地方の名物料理だ。レストランで頂く料理とは違い、お菓子屋さんで出す料理は何となく小粋である 。
量もピッタリ、お洒落で、何より食後に美味しいお菓子も注文できるのだからパリでも時々お菓子屋さんで サラダランチをすることがあるが、やはり華やかで楽しい。以前から、私もこんな風に料理も出せるお菓子屋さんに したいなと思っていた。フランスなどのお菓子屋さんには、こうしてトゥレトゥールを出すお店は一般的である。
実はこの元町でお菓子教室を始めたときからの私の夢でもあった。このヴィタールでの力まない、落ち着いた 温かさに強く憧れた。質素だけれども温かい、居心地の良い街、これがブリュッセルの思い出だ。
冒頭で述べたようにパリと比較した自分が悔やまれるのだが、今こうしてブリュッセルの街を思い出してみると、
長い歴史と人々の生活と文化が見事に調和した、落ち着いたすばらしい街だったと気づいた。 いつかもう一度訪れて、ゆっくりと散策したい街の1つだ。
次回へ続く。